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このコーナーでは、企業でWebサイトの運営に携わっている方、マーケティング部門等でWebの活用法について考えておられる方向けに、Webマーケティングの実践のための手法やノウハウ、事例をご紹介していきます。市場に出回る書籍や雑誌では論じられることない、Webマーケティングの最前線に触れていただければと思います。

2005年11月11日

企業の魂、情熱、想い

マーケティングユニット 棚橋

前回記事の「経験経済」に引き続き、経験をキーワードとして、ブランドとWebサイトの関係について考えてみたいと思います。

前回もすこし紹介した『トム・ピーターズのマニフェスト(1)デザイン魂。』(ランダムハウス講談社刊)の中で、著者は、ブランディングを始める際の質問として、

の5つを挙げています。

これは「AIDMAの法則を活かした情報設計」の回で紹介した『ブランドデザインが会社を救う!』(小学館刊)で、著者のボブ・スリーヴァ氏が掲げた3つの質問、

と非常に似ています。
共通するのは、まず「あなたが誰なのか?」ということ。
また、「あなたの目的は何か?」と「どこへ行きたいか?」、「どうすれば圧倒的な違いを生み出せるのか?」と「どうやって行きたいか?」もほぼ同じものとして捉えてよいのではないかと思います。

トム・ピーターズ氏とボブ・スリーヴァ氏の違いは、前者が最後に、誰が気にしているのか?(あなたは気にしているのか?)という質問を投げかけている点です。
誰かに気にしてもらえるようなブランドなのか? また、気にしてもらえるくらいに、あなた自身がブランドを気にできているか?という問いです。

何者なのか?目的は何か?どうやって行くのか?という問いに答えられたとしても、それを自分以外の人(々)に認めてもらえなくてはブランドにはなりません。
しかも、ただ、認めてもらえるだけでなく、(熱狂的に)欲してもらえるくらいでなければ、ブランドとは言えないでしょう。

そのためには、認めてもらう、欲してもらう努力が重要です。
トム・ピーターズ氏なら情熱!と言うでしょう。
顧客がブランドに触れる瞬間を素晴らしい経験にする情熱が必要なはずです。

Webサイト(企業サイト)は企業の縮図だと言われます。企業を映し出す鏡だとも言います。
その縮図にブランドの魂が込められていなかったら、その鏡に企業の想いが映し出されていなかったら、ユーザーが素晴らしいブランドの世界に触れる瞬間をみすみす奪ってしまっていることにはならないでしょうか?

その意味で、Webサイトをデザインすることは、ブランドをデザインすることに限りなく近いのではないかという気がします。
Webサイトのデザインをする際にも、先のトム・ピーターズの5つの質問から始めてみても良いのではないかと思います。

また、最近、話題になっているWeb2.0の「プラットフォームとしてのWeb」、「参加のアーキテクチャ」、「集合知の利用」などのコンセプトも、ユーザー経験を重視したブランドの在り方情熱を表現するプラットフォームとしてのコーポレート・ブランド・サイトという考え方と相性が良いのではないかと思ったりもします。

とはいっても、それらはあくまでブランドの根幹となる魂、情熱があってこそ活きるツールです。
魂が抜けたWebサイトではブランディングはできません。
そう!
ブランドとは表層(ロゴ?スローガン?マーケティングキャンペーン?広告?)ではなくて、企業の魂、情熱、想いなのですから。

さて、次回は「パーソン・スペシフィック(人材次第)」と題してお送りします。

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