このコーナーでは、企業でWebサイトの運営に携わっている方、マーケティング部門等でWebの活用法について考えておられる方向けに、Webマーケティングの実践のための手法やノウハウ、事例をご紹介していきます。市場に出回る書籍や雑誌では論じられることない、Webマーケティングの最前線に触れていただければと思います。
2007年04月17日
コンテキスチュアル・インクワイアリー(文脈的質問)
マーケティングユニット 棚橋
前々回のエントリーでは、顧客やユーザーの日常世界における行動や思考を理解するための手法としての「フィールドワーク、エスノグラフィ」を紹介しました。
私たちの日常の行動は、私たち自身にとってはごくごく自然なものであってもコンテキスト(自分たちの置かれている状況)を共有しない他者からみると非常に奇異なものに見える可能性があります。フィールドワークという行為においては、こうした他者の行動を彼らが置かれたコンテキストとともに調査者が観察し体験することで、他者の行動や思考に対する理解を得るという方法です。
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2007年04月13日
ペルソナ/シナリオ法
マーケティングユニット 棚橋
ペルソナとは、実在する人々についての明確で具体的なデータをもとに作り上げられた架空の人物像であり、ユーザーが本当に使いたいと感じる製品の実現をサポートするための手法です。
ペルソナを利用することで、企業はみずからの事業展開を行う上での本当に大切なユーザー(あるいはお客様)を明確にすることが可能になります。また、ユーザー(あるいはお客様)が商品/サービスを利用するシーンを、より具体的に、物語として描くことで、ユーザー自身さえも気づかない要求を発見することができるようになります。
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2007年04月11日
フィールドワーク、エスノグラフィ
マーケティングユニット 棚橋
デザインする対象を利用し経験する相手のことを知ろうとする姿勢をもつことは、デザインを行う上での原点ではないかと思います。
マーケティングにおいては顧客を、ユーザビリティにおいてはユーザーを、それぞれ深く理解することでデザインのコンセプトがより明確になってきます。
顧客やユーザーを知るための調査方法として注目しているのが、フィールドワークやエスノグラフィと呼ばれる手法です。ともにアンケート調査のような定量的調査とは異なり、定性的・質的調査法です。
また、同じ定性的調査法であるグループインタビュー(フォーカスグループ)が顧客やユーザーの声(意見)を聞く方法であるのに対して、フィールドワークやエスノグラフィでは顧客の声を聞くのではなく顧客を観察から調査者自身が顧客の生活スタイルや潜在的なニーズを発見するものです。