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このコーナーでは、企業でWebサイトの運営に携わっている方、マーケティング部門等でWebの活用法について考えておられる方向けに、Webマーケティングの実践のための手法やノウハウ、事例をご紹介していきます。市場に出回る書籍や雑誌では論じられることない、Webマーケティングの最前線に触れていただければと思います。

2006年01月17日

ソーシャルブックマーク

マーケティングユニット 棚橋

Web2.0に関する話題の中で取り上げられることの多いものの1つにソーシャルブックマークがあります。
ソーシャルブックマークとは、インターネット上で公開・共有できるWebサイトのブックマークで、代表的なものとしては以下の2つのソーシャルブックマーク・サービスが挙げられます。

ソーシャルブックマークの特徴としては、単にお気に入りのWebページをブックマークして他の人と共有できるだけでなく、タグによる分類によってブックマーク情報の検索性を高めたり、お気に入りのユーザーの最新のブックマーク情報をRSSで確認できる点が上げられます。

ユーザー自身がタグをつける(タギングする)形式の分類はフォークソノミー(Folksonomy、folks:民衆+taxonomy:分類学の合成語)と呼ばれ、現在、注目を集めています。ソーシャルブックマーク以外でも写真共有サイトのFlickrやBlog検索のテクノラティなどでもタグによる分類が使われており、ユーザーの検索性をサポートするものとして活用されています。
ユーザー自身が分類を行い、それをユーザー間で共有できるボトムアップ型の分類形式であるフォークソノミーは、Yahoo!のディレクトリに代表されるトップダウン型の分類と比較されることがあります。特定の人間がトップダウン形式で分類を行うディレクトリ検索や、ロボット型検索のようなキーワードマッチとは異なる、ユーザー自身の評価によるタギング、フォークソノミーをメタデータとして検索に用いることが期待されており、実際、すでにソーシャルブックマークのデータを利用した検索の例も見られます。
例えば、CollaborativeRankという検索エンジンでは、del.icio.usのユーザーの中でも特に評価が高いネットサーファーが見つけたページを優先的に表示するというアルゴリズムを採用していますし、はてなブックマークがA9.comOpenSeachにデータの提供を行っていたりします。

こうしたユーザー主導の分類やそれを元にしたユーザー間の情報の広がり、RSS/Atom Feedをベースとしたサイトの垣根を越えたシンジケーション(連携)が、ソーシャルブックマークをWeb2.0的なツールとして特徴付けていると言えるでしょう。

では、ソーシャルブックマークは、企業のWebマーケティングの側からはどうとらえればよいのでしょうか?

1つには、自社のWebコンテンツに対するユーザーの評価を考える上での指標になるということがあるでしょう。
ユーザーが自社のWebコンテンツをどの程度ブックマークしてくれているか、また、ブックマークをしているのはどのページなのかを調べることで、今後のコンテンツ作りのヒントが得ることできます。また、競合他社のコンテンツのブックマークも同時に調べると、自社、競合他社、顧客といった3Cの視点で評価が可能になります。

先日、偶然、はてなブックマークで「Ajax」関連の情報を探していた際に、弊社の「Ajax NAVI」のサービス紹介ページをブックマークしていただいているユーザーを何人か見つけることができました。面白かったのは、その内の1人のユーザーがブックマークする際、[ajax]とタグといっしょに、[注意]、[競合]というタグを使っていたのを見つけたことです。この例のように、何故、ユーザーがブックマークしたのかということが発見できる場合があるのもフォークソノミーの面白いところでしょう。

もう1つのポイントは、ソーシャルブックマークが今後、サイトにユーザーを誘導する際の1つのポイントになってくるというところです。
Web2.0でWebマーケティングはどう変わる?」の回にも書きましたが、今後、Webマーケティングにおいて重要な意味をもってくるのはコンテンツの内容、情報そのもののもつ価値とその発信スピードです。
Sunのソフトウェア部門のCTOであるHal Sternが自身のBlogでWeb2.0を"Three words: read-write web."と端的にまとめていたりもしますが、これまでどちらかと言えば、Readする主体であったユーザーが、Blogやそーシャツネットワークなどを用いて積極的にWriteする主体となることは容易に予想されます。
こうしたことを踏まえれば、今後、Webサイトへのアクセス経路は以下の図のようになることが予測できます。

sbm

実際、すでにそうした変化の兆しは見られます。

ビデオリサーチインタラクティブ(VRI)が先日発表した SNS(ソーシャルネットワーキングサイト)の視聴動向調査の結果によれば、「2005年7月~12月の6か月間の推定訪問者数は約491万人となり、 500万人の大台に近づいた」そうです。こうしたSNSなどの勢いは、いろんな会社のアクセスログデータを見ていても、Mixi経由のアクセス数が伸びていたりなどといったところから感じ取ることができます。
(参考:Japan.internet.com - 2005年後半の SNS サイト、訪問者数が500万人の大台に接近

また、はてなブックマークからのアクセスも、Blogのように情報の更新速度が早いもののほうが多い傾向があります。これはユーザー心理を考えれば、ある程度、当たり前のことで、日々更新されるBlogの記事の中で目に付いたものをちゃんと記憶しておこうと思えば、ブックマークが最も手っ取り早い手段です。
逆に言えば、ユーザーにソーシャルブックマークしてもらい、他のユーザーにも伝播する機会を増やそうと思えば、Blogによって情報の発信頻度を高めることは有効な手段となりうるということです。こうしたことが先日の記事「サブスクライブ・オプティマイゼーション」で書いたような、リピート訪問者の増加や、ブログ、ソーシャルブックマークなどのWeb2.0的メディアからの集客につながります。

もちろん、こうしたソーシャルネットワークやソーシャルブックマーク経由のアクセス数は、まだまだGoogleやYahoo!経由のアクセス数には遠く及びません。しかし、その伸び率だけを考えれば、検索エンジン経由のアクセスをはるかに超えた伸びを見せていますし、将来的には無視できないものとなってくることが予想できます。
今後のWebマーケティングにおける機会の最大化のためには、こうした傾向をいち早くとらえ、その流れが本格化する前に手を打っておくことも必要ではないでしょうか?

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