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このコーナーでは、企業でWebサイトの運営に携わっている方、マーケティング部門等でWebの活用法について考えておられる方向けに、Webマーケティングの実践のための手法やノウハウ、事例をご紹介していきます。市場に出回る書籍や雑誌では論じられることない、Webマーケティングの最前線に触れていただければと思います。

2005年10月14日

ロジックツリーとは

マーケティングユニット 棚橋

ロジックツリーとは、問題の原因を深彫りしたり、解決策を具体化する際に、論理的な階層として分解・整理した原因や解決策をツリー図として作成する思考技術です。
見た目は、以前に紹介したマインドマップと似ていますが、マインドマップが連想のための思考ツールであるのに対して、ロジックツリーはあくまで論理的な思考による分析のための思考ツールという点で大きく異なります。
ロジックツリーには、課題の原因や解決策をツリー状に分解・整理することでMECEに捉え、広がりと深さを追求することを可能にできるというメリットがあります。
また、6σなどで用いられる特性要因図(フィッシュボーンダイアグラム)も、ロジックツリーの1つの応用例として考えることもできます。

よくビジネスにける問題解決力のある人は、論理的思考(ロジカルシンキング)のできる人だと言われたりします。
しかし、それは世の中に、論理的思考向きの人と感性的思考向きの人がいて、前者が問題解決に優れた力があるというのとは、ちょっと違います。
論理的思考ができるかどうかは、おそらくロジックツリーのような思考ツールを使うことに慣れているかどうかという点にあるのではないかと思います。
ロジックツリーを使う技術の習得度合いが論理的思考ができるかどうかのポイントで、それは修練次第で高めることができるスキルなのでしょう。

先にも書いたように、ロジックツリーを使えば、課題の原因や解決策をMECEに捉えられ、広がりと深さをもって課題の原因、解決策を考えやすくなります。
そのため、ヌケやダブリによるミスも少なくなり、「問題解決ができる」可能性が高まるのは、むしろ、自然なことかもしれません。
さらにロジックツリーを使い慣れていれば、複数のロジックツリーを描きながら問題を具体化していく作業もスピーディーに、かつ、苦もなく進められます
そうした効率的な意味でも問題解決の確率は高まります。
もちろん、これで必ず問題解決ができるというのではないでしょう。
ただ、ロジックツリーを使えば、自分の目の前で複雑に絡み合った問題を階層化して整理できるので、それだけ、ヌケやダブリに気づきやすくもなるし、頭の整理もつきやすくなるのです。

例えば、会議や打合せなどで時間ばかりがかかって、いっこうに答え、結論にたどり着かないということがあります。
そういう場合、うまくいかない理由としては、整理されない情報が口頭のみでやりとりされることで、各自がそれぞれ別の解釈をしたり、異なるポイントを問題視してしまうことで、出席者全員に話題の全体像が見えないまま、議論が進んでしまうということがあると思います。
そうした場合でも、ホワイトボードに、ロジックツリー形式で話題をまとめながら、進めると、それだけでも議論の質は変わってくるでしょう。

以前にも書きましたが、思考過程は作業過程です。
「百聞は一見にしかず」というくらいで、多くの人は耳だけで情報を聞くよりも、目に見える形の情報を対象に、思考をめぐらせるほうが頭の整理がつきやすいのではないかと思います。
そのためにもまずわかりやすい図表の形にして考えること。
その1つのツールがロジックツリーですし、数字を分析するのであれば表よりグラフにしてみると問題が見えやすくなったりします。
手を動かさずに頭の中だけで考えようとすると、なかなか問題が見えてきません。
手を動かして作業を行いながら、目の前に見える形で表現してみると、意外にどこが問題なのかが見えてきたりするものです。
「問題がわかれば、答えを見つけるのはたやすい」と言います。
そこから改善のための新しいアイデアは生まれてくるはずです。
一度、試してみてはいかがでしょうか。

さて、次回は「SEOチューニング」と題してお送りします。

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