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このコーナーでは、企業でWebサイトの運営に携わっている方、マーケティング部門等でWebの活用法について考えておられる方向けに、Webマーケティングの実践のための手法やノウハウ、事例をご紹介していきます。市場に出回る書籍や雑誌では論じられることない、Webマーケティングの最前線に触れていただければと思います。

2005年07月22日

情報デザインとデータベース設計

マーケティングユニット 棚橋

コンテンツマネジメントシステム(以下、CMS)としてBlogを活用したWebサイトの構築・運用については、ここでもこれまで何度か取り上げてきました。
実際に私たちのお客様でもすでに何社かで、BlogをCMSとして活用する形での、Webサイト構築、運用を行っています。

その際、ユーザー視点でのユーザー導線の最適化なども考えながら、BlogをCMSとして有効に活用するためには、情報デザインを行う上でもデータベース設計の基礎的な知識が重要なスキルになってくると感じています。
ご存知のとおり、Blogは基本的に背後にデータベースを持っていて、そこに蓄積された情報を元にしてHTMLを生成する仕組みとなっています。
前に「T字形ER手法を参考にビジネスBlogの活用を考える」と題して、データベース設計手法であるT字形ER手法とビジネスBlogにおける情報設計の関連性について少し取り上げましたが、Webサイトの情報デザインとしてのユーザー導線=コンテンツ間のリンク構造を考える上では、データベース設計におけるデータの正規化とデータの関係性の整理の仕方をスキルとして持っていることは、Blogという情報のメンテナンス性=更新性に優れたツールを用いたWebコミュニケーションの有効活用を考える上では、これまで以上に重要なことだと感じます。

一般的に、Webサイトのナビゲーション設計は、基本となる(第1階層の)コンテンツ・カテゴリー間のページ遷移のためのグローバルナビゲーション、同一コンテンツ・カテゴリー間のさらに深い階層(第2階層、第3階層)にあるコンテンツ同士のページ遷移のためのローカルナビゲーション、さらにはサイト内のすべてのヘッダー部分、フッター部分に共通に置かれることの多い「サイトポリシー」や「サイトマップ」へのナビゲーションという形で、Webサイトの階層構造を意識した形で行われます。

しかし、ユーザー視点での閲覧性を考慮すれば、これらのナビゲーションだけでは不十分なことがわかるはずです。
上記のナビゲーション=ユーザー導線では、異なるコンテンツ・カテゴリー間のページ遷移が容易ではないからです。

例えば「製品情報」カテゴリーにある特定製品Aに関する情報を閲覧しているユーザーが、「FAQ」カテゴリーにある製品AのQ&A情報や、「イベント・セミナー情報」カテゴリーにある製品Aに関するセミナー情報を見たいと思った時、上記のナビゲーション設計だけでは、一度、グローバルナビゲーションを介した形で目的の情報を探すしかありません。
しかし、よく言われるように、ユーザーは目的のページに3クリック以内で辿りつけなければ、閲覧をやめてしまう傾向があります。
階層構造が深いサイトであれば、ユーザーは製品Aに関する関連情報に辿りつかないまま、閲覧をやめてしまう可能性も高くなります。
これでは製品理解を高めようと、どんなにコンテンツの充実をはかっても苦労は水の泡です。
そうならないためには、製品Aの製品ページと、製品AにQ&A情報、セミナー情報、活用事例情報、その他関連記事などのコンテンツ間には、適切な形(例えばAIDMAの法則を意識して。参考:「AIDMAの法則をベースにしたユーザー導線の設計」)で、関連情報ナビゲーション=ユーザー導線を設計する必要があります。

ここまでであれば、データベース設計の基礎知識がなくても、ユーザビリティ設計への理解のある情報デザイン担当者であれば問題なく実現可能です。
しかしながら、BlogをCMSとして導入し、更新性を高めたコンテンツの追加を週単位、月単位で行うことを計画すると、途端に、関連情報ナビゲーション=ユーザー導線の設計がむずかしくなり、データベース設計の基礎知識が必要となってきます
つまり、更新性の低い製品Aの製品ページに対して、ある程度の情報更新が想定される製品AにQ&A情報、セミナー情報、活用事例情報、その他関連記事などのコンテンツ間の関連情報ナビゲーションをどう設計し、また、Blogの管理画面でのそうした情報の更新をいかに管理可能にするかという部分で、データベース設計的な情報デザインの必要性が生まれてくるのです。

例えば、あるアーティストの紹介ページと、そのアーティストの展覧会情報、TV出演や雑誌掲載などに関する情報、アーティストのコラム、Q&A情報などのコンテンツに相互に適切なユーザー導線を設計し、かつ、それが各々の情報の更新によって適切な形で関連情報ナビゲーションも更新されるという構造をつくり、さらにはそれが複数アーティストの紹介が行われるWebサイトで、アーティスト紹介、展覧会・イベント情報、作品紹介などの複数アーティストをまとめたコンテンツ・カテゴリーで第1階層がまとまらなくてはいけない場合、サイト全体のWhat's New(更新情報)やNews(最新の活動情報)などのリンク更新はいかに行うか、RSSはどの単位で発行を行っていくかといったところまで考慮しようとすれば、もはや、ほとんどデータベース設計に近い考え方が必要です。

もちろん、単にデータベース設計であれば、データベース知識が豊富なシステムの人間にお願いすればよいのでしょうが、求められるのはあくまでユーザビリティ、ユーザー視点での情報デザインなわけですのでそうもいきません。
そのため、Blog時代のWebサイトの情報デザイン担当者には、間違いなくデータベース設計の基礎的な知識は必要になってくるはずだと思います。

しかし、これは何もそれほど特別なことではありません。
amazonの「この本を買った人はこんな本も買っています」のリンクの存在を思い起こしてください。
amazonのサイトを使ったことがある方なら、このリンクを辿って、欲しい本を見つけた経験のある方も多いのではないでしょうか?

こうした配慮を行うことで、ユーザーがほとんど意識しないまま、Webサイト内の複数ページを閲覧し、気がつくと製品や企業に関する理解が深まっていたということになるのだと思います。

Webマーケティングを考える上では、このようなWebサイトの情報デザイン1つとっても決しておろそかにできません。

次回は、この話題についてもうすこし踏み込んで、データの正規化と情報設計と題して、データベース設計におけるデータの正規化・データの関係性のルールを参考に、Webサイトにおける情報設計や、商品訴求・企業理解のためのストーリーの組み立て方などについて考えてみたいと思います。

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