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このコーナーでは、企業でWebサイトの運営に携わっている方、マーケティング部門等でWebの活用法について考えておられる方向けに、Webマーケティングの実践のための手法やノウハウ、事例をご紹介していきます。市場に出回る書籍や雑誌では論じられることない、Webマーケティングの最前線に触れていただければと思います。

2006年05月17日

企業、自治体のRSS/Atom Feed利用状況

マーケティングユニット 棚橋

単なるサイトの更新情報を伝えるツールとしてでだけでなく、XMLベースでコンパクトに情報の伝達が可能な形式として、HTML、メールに続く第3の文書ファイル形式として注目を集めているRSS/Atom feedですが、Blogなどでの利用やそれに関連したWebサービス(ソーシャルブックマークやBlog検索)を除けば、まだ一般的な利用には結びついていないように感じられます。

サイドフィード株式会社が上場企業、全国自治体などのホームページを対象に、RSS配信を実施しているサイトを調査した結果が公表されていましたが、全体的なRSS対応状況は、調査対象6,604サイト中190サイト(配信率2.9%)が対応という結果で、あまり芳しくはありません。

上場企業の配信率2.1%に対して、全国自治体の同4.7%という数字は意外に健闘しているようにも感じました。
逆に利用者(ユーザー)側の利用状況をみると、インターネットコム株式会社とgooリサーチが行っているインターネット・ツールに関する調査では、2006年4月7日発表のデータで「RSSリーダーの利用率」は14.66%となっていて、単純に比較すると、約14%の利用率に対して、配信率が全体で2.9%というのはかなり低い数字といえそうです。
(参照:Japan.internet.com デイリーリサーチ - インターネット・ツール定期リサーチ(8):2006年4月7日――「RSS リーダー」利用率は14%

その一方で、主要なRSSリーダー(BloglinesはてなRSSfeedpathLivedoor RSSリーダーなど)でのFeed登録状況をみると、主に登録されているのは、ITやパーソナルテクノロジー系の情報を扱うCNET JapanやEngadget Japaneseのようなニュース系サイトだったり、著名ブロガーのBlogのFeed情報が多く登録されている状況で、そもそも企業情報や自治体の発信する情報をFeedで取得しようといったユーザーのニーズを喚起できるまでには至っていない状況であるようにも感じます。
(参考:Livedoor RSSリーダー 登録数ランキング

一方では、東京証券取引所が決算短信のXBRLデータを試験公開をはじめたりという動きがあり(詳しくは東京証券取引所のリリース記事を参照ください)、逆に、こうした方面からRSS/Atom Feedを含むXMLデータによるデータの開示が進むと、状況も変わってくるのではないかという気もしています。

いずれにせよ、現時点でのRSS/Atom feedの利用状況だけをみて、他もまだ対応していないようだし、まだ導入は先でいいんじゃないかなどと高をくくっていると、いざそれが一般化した際に後手を踏むことになってしまうだろうと思います。

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